中堅中小企業におけるDX推進の今
今やだれもが耳にしたことのあるDXという言葉ですが、一言にDXといってもそれにはいくつかのステージがあり、取り組み状況というのは各社様々です。
株式会社帝国データバンクによるDXへの取り組み状況の調査では、「すでに対応している」企業は全体で16.4%となっており、売上規模別にその割合をみると売上規模が小さくなるのに比例して「すでに対応している」企業の割合も少なくなっていることがわかります。
出典:企業のDXへの取り組みに関する動向調査
特に中堅中小企業においては「取り組まなければならないと感じているが、なかなか具体的に進められていない」、「取り組み始めているが、単なるデジタル化に留まってしまっている」という企業が大半を占めているのが現状です。
そんな今だからこそ、DXを正しく理解し、ポイントを押さえて推進することが企業競争力を高めることにつながっていきます。
DX推進で押さえておくべき3つのポイント
DXを推進するうえで押さえておきたいポイントは3つです。
DX推進というと、身近で手を出しやすい課題からデジタル化に着手してしまいがちですが、はじめにこの3つのポイントを理解し、正しい進め方で取り組んでいくことが重要です。
Point1:DXのステップを理解する
冒頭でもお伝えした通り、DXにはいくつかのステージがあります。
アナログ・物理的データのデジタルデータ化をする「デジタイゼーション」、デジタルを駆使し業務や製造のプロセス変革をする「デジタライゼーション」、そしてその先にあるのが組織横断のデジタルによる業務プロセス化や外部に提供する事業の変革である「デジタルトランスフォーメーション」です。
自社や自部署のステージを正しく理解し、それに合わせたステップで進めることが重要です。
(参考:企業におけるIT投資の考え方とは?)
Point2:現状を正しく把握する
実際の施策に取り組む前に大切なのは改善やDXに取り組める状態にするということです。
取り組める状態というのは「現状が明確化された状態」を指します。実態が見えない状態でのDX推進は失敗につながりやすいので現状の把握を起点とすることが重要です。
(参考:ITコンサルタントから見た正しい業務の可視化とは!?ー失敗しない業務可視化手法とそのポイントー)
Point3:あるべき姿を明確にし施策に取り組む
とりあえず目先の課題の改善に着手するのではなく、DX推進のゴールとなる、あるべき姿を明確にしたうえでそれに合った手段を選びながら施策に取り組むことが重要です。あるべき姿とはデジタルを活用してどういう状態になりたいかを言語化することです。
DX推進を進めていくとツール導入など本来手段であることが、気づかぬうちに目的になってしまうことがよくあります。手段が目的化しないためにも、あるべき姿を明確にしてから施策に取り組むことで、本来の意味での目指すべきDXの実現に近づきます。
DX推進で競合から一歩リードするために
DX推進に関する取り組みに早期着手し、成果につなげることは特に中堅中小企業において競合をリードするうえでとても有効な手段です。
上記の3つのポイントをおさえ、改めて成功するDX推進のスタートを切ってみてはいかがでしょうか?
ポイントはわかったけれど、具体的にどう進めたらいいかわからない…という方に向けてこの3つのポイントをより詳しく解説したダウンロード資料をご用意しています。
成功しやすいDX推進の進め方や、現状を把握するための手段、システム導入をゴールにしないためのあるべき姿設定のポイントなど、目指すDX化の実現に近づくために必要なことをまとめておりますので是非あわせてご参考ください。