そもそも「ChatGPT」とは?
ChatGPTとは、OpenAI社が開発した自然言語処理のモデルを利用したチャットサービスです。
自然言語(=人間の言語)を扱うことができるため、与えたテキストに対して人間のような回答を生成することができます。
2022年11月の公開からわずか5日でユーザー数が100万人、2ヵ月で1億人を突破し、ビジネスシーンにおいても大きな影響を与えています。
文章の作成・要約・添削からスピーチやキャッチコピー等のアイディア出し、会議資料の構成の検討、はたまたプログラミングの相談など様々なことに活用できる便利なツールです。
しかし、当然 得意なことと不得意なことがあるので使い方の見極めが重要です。
ChatGPTを活用した社内業務効率化
社内業務を効率化するためには、ChatGPTはどのように活用できるのでしょうか?
いくつか参考例をご紹介いたします。
①:社内問い合わせ用のチャットボットの実装
社内規定や業務マニュアルは、確認方法や活用方法を周知し、浸透させることが重要です。
しかし、作成したことだけを周知し、確認方法等を浸透できていないと
「とりあえず詳しい社員に聞いてみよう」という想定外の工数が発生してしまいます。
このような場合ではChatGPTに資料を読み込ませ、チャットボットとして活用することが可能です。
これまで社員に確認していたことをチャットボットに確認するというフローに変更するだけで、
担当者の対応工数の削減と問い合わせ回答の品質担保が可能になります。
②:GAS・VBA・Excelの相談役として使用
GAS(*1)やVBA(*2)は様々な作業を自動化することが可能ですが、構築の難しさがボトルネックになります。
そこでChatGPTにコードの例を提示するよう質問を投げかけることで、構築が楽になります。
エンジニアはもちろん、初学者にこそ効果を発揮する活用方法と言えるでしょう。
また、プログラミングだけでなくExcelの関数等の使い方についても相談することができます。
*1:Google Apps Scriptの略。
Googleが提供するサービス同士の連携・自動化を行うためのローコード開発ツール
(参考:ノーコード/ローコード開発とは?~中小企業DXの強い味方~)
*2:Visual Basic for Applicationsの略。
Microsoft Officeのアプリケーションの拡張機能で、定型作業や複雑な処理を自動化することができる
最新ツールを活用するためのポイントは「○○○○○○○○化」
ChatGPTを含めた最新ツールを社内で活用・浸透させる方法は「社内プロジェクト化」です。
まずは社内プロジェクトを発足させ、一部の社員にツールを触っていただきます。
その後、どのような業務や作業で活用できそうか、またどのように使えば業務負荷軽減を実現できるかを検証してもらいます。
そしてPDCAサイクルを回しながら、行き詰ってしまったら外部の力も上手く利用しましょう。