OpenAI社が2022年11月に公開してから、わずか2ヵ月で1億ユーザーを突破したChatGPTですが、
それに追随するように各社から生成AIサービスがリリースされています。
（参考：ChatGPTで社内業務を効率化するには？）
今回のコラムでは、ChatGPTを含めた主要な生成AIツール3つの概況と、社内で生成AIを活用するためのカギをご紹介します。
主要な生成AIツールとその概況
2024年4月1日現在、有力な生成AIツールは以下の３つと言えます。
■ChatGPT
言わずと知れた、生成AIブームを巻き起こしたツールです。
アプリ版が音声入力に対応し、より直感的にChatGPTと”会話”することができるようになりました。
また、企業用として新たなプラン「ChatGPT Team Plan」が新設されました。
月額30ドル（年間契約であれば25ドル）で、GPT4へのアクセスに加えてメッセージ送信上限の緩和、チーム管理用ツールの提供、オプトアウト設定不要といった嬉しい機能を備えています。
（参考：ChatGPT — Release Notes）
また、サインアップ不要でChatGPTを利用できるように仕様を変更し、より多くのユーザー獲得を図っています。
（参考：X – @OpenAI）
■Microsoft 365 Copilot
2023年3月に発表され、同年11月に一般公開されたツールです。
ChatGPTと同一の大規模言語モデルを使用しているCopilotは、「Microsoft版ChatGPT」と言えます。
その最大の特徴は、ChatGPTのようなチャットボット形式だけでなく、Microsoft Officeツールの機能として利用できる点です。
WordやExcel、PowerPoint、Outlookといったツールに組み込まれているため、より一層の生産性向上が期待できます。
（参考：Microsoft Copilot for Microsoft 365 – 機能とプラン）
また、無料版CopilotでもGPT4-Turbo（GPT4の改良モデル）を利用できるようになるとの発表があり、注目を集めています。
（参考：X – @MParakhin）
■Gemini（旧：Bird）
2023年12月に発表された、Googleが提供する生成AIサービスです。
Copilotと共通する部分が多く、こちらもAIチャットだけでなくGoogle Workspaceでの活用が可能です。
（参考：Gemini for Google Workspace）
「マルチモーダルAIモデル」に分類され、テキスト以外にも音声、画像、動画などの複数種類のデータを組み合わせて処理することができます。
機能拡張で画像等の処理を可能にしたChatGPTと比較すると、マルチモーダルAIとしての性能はGeminiのほうが特化していると考えられます。
（参考：マルチモーダルAI｜AI用語集｜ソフトバンク）
発表の際に公開されたデモ映像は、Geminiがヒトの音声指示を受けてリアルタイムで高品質なアウトプットを出力する様をパフォーマンスしており、これまでのAIを凌駕するものとして大きな関心を集めました。
ところが、実際には静止画とテキストを与えて出力した結果を”リアルタイム風”に演出していることがGoogle自身によって明かされ、一転 静観ムードとなっています。
（参考：How it’s Made: Interacting with Gemini through multimodal prompting）
「社内ワークショップ」のススメ
CopilotやGeminiといったビジネスツールと連携した生成AIの登場は、ビジネスにおける活用への追い風となっています。
とはいえ、踏み状態となっている企業様も多いようです。
当社のセミナーや個別相談会にご参加いただい企業様の中にも、生成AIのビジネス活用にご興味をお持ちの方は多くいらっしゃいました。
しかし、ほとんどの方が「実際にどのようなものか、何ができるのかよくわからない」「セキュリティ面が不安」といった理由で躊躇されていました。
そのような場合には、まず「社内ワークショップ」を実施することをおすすめします。
経営層も含めた社員の方々に実際に生成AIを触れてもらい、どのような業務に使えるかを話し合う場を設けることで、より具体的に生成AIの活用イメージを思い描くことができます。
使い方を知ってもらうことができれば、あとはセキュアな環境を用意するだけで、よいスタートダッシュを切ることができます。
当社では上記のような「生成AI活用ワークショップ」を提供しております。
ご興味をお持ちの方は下記お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
