「人手不足の時代」に、社員の定着率と生産性を守る仕組みとは?
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。
今回のコラムでは、卸売業にとって喫緊の課題である「人手不足」と「従業員の定着」というテーマに、「業務の仕組み」という側面から切り込んでみたいと思います。
1.社員が「辞めたくなる」非効率の壁
「うちの会社の業務はアナログだが、長年のやり方で上手く回っているから大丈夫」
この考え方の裏側で、社員の皆様は日々、見えない「ストレス」に耐えているかもしれません。
若い社員や新しく入った社員は、なぜこの手間のかかる作業が必要なのか、なぜ紙やバラバラのExcelで管理しなければならないのか、という「非合理性」に直面します。
受発注や在庫管理における二重入力、三重入力。
月末の締め作業での徹夜に近い手作業での集計と突き合わせ。
ベテラン社員に聞かなければ何もわからない属人化された業務。
これらの「当たり前の苦労」は、社員の「生産的な仕事への意欲」を静かに削ぎ落とし、「この会社で自分のキャリアを築けるのだろうか?」という根本的な不安につながります。結果として、従業員の定着率が悪化し、せっかく育てた人材が流出してしまうという、最も痛い損失を招きます。
2.生産性を考慮するなら、アナログなままではいられない
「かと言って、従業員の定着率や生産性を考慮するの、今後の会社の業務の仕組みをそのままアナログなやり方のままにしておくわけにはいかない」
この危機感を抱かれている経営者の皆様、その通りです。これからの時代、優秀な人材を引き付け、定着させるには、「非効率な作業から解放され、価値ある仕事に集中できる環境」を提供することが不可欠です。
しかし、多くの中小企業では、「ITツールの導入は高コストで自社には無縁」だと、対策を後回しにしがちです。
ですが、考えてみてください。非効率な業務による人件費の無駄や、社員が辞めるたびに発生する採用・教育コストの総額は、未来の効率化への投資額を遥かに上回る可能性があります。
ERPをはじめとした「業務の仕組み化」は、売上に直結しないようでいて、最も確実に「人件費の効率化」と「人材の定着」に貢献する、必須の経営基盤なのです。
3.「属人化」から「標準化」へ、社員の成長を促す
ERPの導入がもたらす最大のメリットの一つは、業務の「標準化」です。
ベテラン社員の頭の中にあった「暗黙知」や、部署ごとにバラバラだった「独自のルール」を、システムという「共通言語」に落とし込みます。
この標準化により、新入社員でもすぐに業務の流れを理解でき、ベテラン社員は単純な作業から解放され、より高度な判断や後進の育成に集中できます。
つまり、ERPは、全社員の能力を底上げし、会社全体の生産性を劇的に向上させるための「教育インフラ」としての役割も担うのです。業務が標準化され、誰でもスムーズに情報にアクセスできる環境は、社員の「学びたい」「成長したい」という意欲を後押しします。
4.さいごに・・・基礎知識ゼロでも大丈夫。社員を守る仕組みづくり
下記のセミナーは、ERPに関する基礎知識ゼロの皆様を対象に、「なぜ、アナログな仕組みが社員を疲弊させるのか」という危機意識から出発し、社員の定着と生産性を守るための「業務の仕組み」の基礎を、専門用語を避けてわかりやすく解説いたします。
社員を守り、未来への持続的な成長を実現するための「仕組みづくり」。その最初の一歩を、ぜひこの機会に踏み出してください。
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