ミドルオフィスの業務とは
ミドルオフィスは、フロントオフィスとバックオフィスの間に位置する業務部門であり、組織内の総合的な業務をサポートする重要な役割を担っています。
具体的には、営業事務、コールセンター、経営企画などがミドルオフィス部門と呼ばれます。
顧客情報や契約情報等の重要な情報管理のような企業の売り上げに寄与する重要な業務も担っており、その多岐にわたる業務は、組織全体の持続的な発展に貢献しています。
事業が効果的かつ効率的に運営されるためにもミドルオフィスの存在は欠かせません。
フロントオフィスとは：主に顧客と直接かかわる業務を行う部署。営業、電話対応、顧客対応などを担う
バックオフィスとは ：主に社内業務を行う部署。経理、人事、システム管理などを担う
ミドルオフィス部門によくある課題
組織にとって重要な存在であるミドルオフィスですが、その業務特性に起因する課題に悩まされることが多いようです。
具体的には
・業務が数値化しづらいため、定量的な目標設定が難しい
・単独で行う業務ではないため、個人単位での改善が難しい
・支援対象（営業や顧客）に過度に依存することで、業務の属人化や肥大化を引き起こしやすい
・業務の属人化が蔓延することで、多岐にわたる現場での業務の実態を管理者が把握できなくなる
などが挙げられます。
しかし、これらの課題に正面から取り組み、組織全体の効率化や業務の最適化に努めることがミドルオフィスが果たすべき責務であり、求められる課題解決への姿勢であると言えるでしょう。ミドルオフィスがこれらの課題に果敢に取り組むことで、組織全体の成長と企業競争力の向上に貢献することが期待されます。
（参考：真因を突く「課題分析」とは～業務改善成功の鍵～）
ミドルオフィスの業務効率化に向けた取り組み
ミドルオフィスの業務効率化は、企業の業績向上に大きな影響を与えます。
フロントオフィスや直接部門の売上向上だけでなく、ミドルオフィスの生産性向上はコスト削減や利益増加につながります。
業務効率化の具体的な取り組みとしては、
・業務領域や特性の理解
・業務の可視化
・無駄の削減
・自動化やデジタル化
・業務フローの見直し
などが挙げられます。
（参考：業務可視化のキホン～業務改善を成功させる鍵～）
これらの取り組みにより、業務の効率化や品質向上が期待されます。
特に、自動化やデジタル化に成功すればルーチン業務の効率化や品質向上が実現され、ミドルオフィスの業務がより効果的かつ効率的に遂行できるようになります。その結果として、組織全体の業績や競争力の向上につながることが期待されます。
